可愛らしいひな人形を飾り、雛あられやちらし寿司、菱餅などの飲食を楽しむひな祭り!
ひな祭りと言えば、私は小さい頃よく歌っていた、ひな祭りのこの歌を思い浮かべます^ ^
ひな祭りの季節になると、ショッピングモールやスーパーなどでも流れていますね!
さて、そんなひな祭りの歌にも出てくるのが白酒です。
一体なぜひな祭りに白酒を飲むようになったのでしょうか?
というのも、ひな祭りは女の子の健やかな成長を祈る祭りです。
つまり、子どもがメインのお祭りです。
子供はお酒を飲めないのに、白酒があるのは変ですよね。
そこで、今回はひな祭りに白酒を飲むようになった由来を調べてみました。
また、甘酒との違いもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
ひな祭りに白酒を飲む由来!
ひな祭りに白酒を飲むようになった由来は諸説あります。
今回は、2つの説をご紹介します。
では、どうぞ!
厄除けや厄払いのために白酒を飲んでいた説!
現在のひな祭りは「女の子の誕生と成長を祝う祭り」として多くの人に知られています。
しかし、昔は今とは全く違う行事でした。
江戸時代の初期に江戸幕府が五節句を定めました。
この五節句の中に今で言う、桃の節句(ひな祭り)や端午の節句(子供の日)、七夕などがあります。
幕府はこれらの日を正式に祝い日として、それがやがて一般の人にも広まっていき現在のような形になりました。
ひな祭りもその1つで、厄災払いを目的とした祭礼です。
この時は、老若男女関係なく、身の穢れ(よごれ)を洗い流すと言う意味合いがあり、白酒を飲むようになりました。
と言うのも、白酒には伝説があります。
そこから、白酒には厄除け、厄払いの意味があるんですね。
白酒の元祖、豊島屋から広まった説!
白酒の元祖として有名な豊島屋。
慶長元年(1596年)、初代豊島屋十右衛門が創業しました。
十右衛門の夢枕に紙雛が現れ、白酒の製法を伝授されたそうです。
それを、桃の節句前に出したところ飛ぶように売れました。
これが女性や大名にも人気になり、毎年の風物詩になったんです。
江戸時代には、「山なれば富士、白酒なれば豊島屋」と詠われたくらい豊島屋の白酒は人気だったそうです!
白酒は夢枕から誕生したのは驚きですね^^;
しかし、どちらにしても今のひな祭りとは違っていました。
あまり子供向けのお祭りではなかったのです。
ひな祭りに白酒を飲むのは、そもそも子供向けのお祭りでなかったということが大きな理由の1つですね。
ところで、ひな祭りでは白酒ではなく甘酒を飲んでいる家庭も多いようです。
しかし、実は甘酒とひな祭りは深く関わりがないんです…。
それでも、ひな祭りといえば甘酒を思い浮かべる方も多いです。
ということで、ここからは白酒と甘酒の違いについて触れていきます!
白酒と甘酒は全くの別物!
白酒も甘酒もどちらも白く濁ったお酒です。
見た目ではどう違うのかはっきり分かりませんよね。
では、どう違うのか調べてみました!
一般的に甘酒は、ご飯やおかゆなどに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたもので、アルコールをほとんど含まない甘い飲み物です。昔から庶民の手作り飲み物として親しまれ、作り方も意外と簡単で一晩でできることから一夜酒ともいわれていました。一方、白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことをいいます。
引用元:農林水産省
白酒と甘酒では、作り方も作る期間も違いますし、何より含まれているアルコールの量が違います。
甘酒はアルコールは1%未満(一切含まれていないものもある)ですが、白酒はアルコール分は9%前後含まれ、酒税法ではリキュール類に分類されています。
白酒は全くもって子供向けではないですね…^^;
ひな祭りに甘酒を飲む家庭が増えているのは、子供でも気兼ねなく飲めるためかもしれませんね。
また、甘酒は美容や健康に良いので、女性の祭りである「ひな祭り」にはぴったりです!
私も甘酒の健康効果を知って以来、すっかり甘酒にハマってしまいました^ ^
甘酒の健康効果の記事も書いているのでぜひ読んでみてください!