春が日に日に近づいていますね!
春といえば、やっぱり毎年行っているお花見が楽しみです♪
綺麗な桜を見ながら食べるお弁当は最高です。
お弁当といえば様々な種類のお弁当がありますが、老若男女、誰もにお馴染みなのは、何と言っても幕の内弁当でしょう。
そんな幕の内弁当、今やお弁当の定番となっていますがなぜそんな名前がついたのでしょうか?
また、幕の内弁当の由来や歴史について調べて見ましたのでシェアさせていただきます♪
幕の内弁当とは?
幕の内弁当は敷き詰められたご飯に俵型のおにぎりにゴマを散らし、梅干しをのせたものが一般的です。
また、具材は焼き魚・玉子焼き・蒲鉾(かまぼこ)・揚げ物・漬物・煮物などが定番です。
店舗によっては具材が違ったり、ご飯がおにぎりではなく敷き詰められているものだったりと今では色々な種類の幕の内弁当があります。
そんな幕の内弁当が誕生したのは江戸時代です。
実は、幕の内弁当は江戸時代の芝居文化が大きく関係していました。
江戸時代の芝居文化が関係していた?
江戸時代後期に歌舞伎などの芝居文化が盛んになった時代。
「江戸時代の芝居文化にあらわれた弁当」と言われています。
最初は芝居をしてお客さんを楽しませる役者や裏方のために幕の内弁当は作られました。
後に、芝居を楽しむお客さん向けのものが登場し、やがて幕の内弁当はどんどん発展していきました。
幕の内弁当が誕生した理由は分かったけど、これでは肝心な名前の由来がわかりませんね^^;
実はこの芝居文化に発展したということが幕の内弁当の名前の由来を知るための鍵となります。
幕の内弁当の名前の由来!
まずは「幕の内」という言葉は一体何なのでしょうか?
ということで、調べてみました!
幕の内
相撲取りの位の一つ。番付の最上段に名が書かれる力士。
と、出てきました。
しかし!幕の内弁当と大きく関係しているのは、芝居において張られる幕の内側や、※幕間(まくあい)を主に意味します。
※芝居の休憩時間
幕の内弁当の名前の有力だった説は…
・幕の内側で役者が食べていたことから幕の内弁当と名付けられた
・観客が幕間で食べるものだから幕の内弁当になった
ということでした。
しかし、幕の内弁当には他にも色々な説があります。
色々な説をまとめてみました。
それでは、みていきましょう!
色々な説がありますが、やはり私は芝居の間に食べた弁当ということが幕の内弁当の名前と大きく関わっていると思います。
というのも、幕の内弁当は歌舞伎を楽しむ観客のことを気づかって作られていたからです。
幕の内弁当は観客のことを考えて作られていた?
幕の内弁当は基本的にお客さんが幕間に観客席などで食べます。
観客席で食べるとなると、たいていは膝の上で弁当を広げることになります。
そのため、幕の内弁当は着ている物を汚さないようにと汁気の少ない具材を使われているのです。
お弁当を傾けて、お弁当に入っていたハンバーグにかかっていたソースをこぼしたことのある私からすれば、有難いことです(笑)
さてさて、幕の内弁当の名前の由来は分かっていただけたと思います。
ところで、今となっては幕の内弁当といっても店によっては様々な具材が使われているのでどれが本来の幕の内弁当かはわかりませんよね。
という事で、最後に幕の内弁当の定義はなんなのか?について調べてみました?
幕の内弁当の定義は?
江戸時代末期にあった守貞漫稿(今でいう百科事典)には握り飯に副食物を添えた弁当を幕の内と呼ぶと書かれていました。
そう!幕の内弁当といえば俵型のおにぎりです。が、今では実際におにぎりが敷き詰められている場合は少なく型押しをして俵型に見せてることが多いです。
それどころか、俵型すらなくなりご飯が敷き詰められただけのものも見かけます。
また、具材も焼き魚・玉子焼き・蒲鉾・揚げ物・漬物・煮物が代表的だったのですが、今では高カロリーで脂質や塩分が多く、かつ野菜類に乏しいことが理由で栄養バランスを考えた幕の内弁当も近ごろ登場してきているそうです。
幕の内弁当の定義はだんだん曖昧になってきてるんですね…^^;
しかし、幕の内弁当が弁当の典型的・代表的な存在であったことから幕の内弁当と言わず、「弁当」という人も多いです。
つまり、ご飯が敷き詰められ、様々な具材が入ったバランスの良い弁当は幕の内弁当でいいのかな…。と私は思っています。