先日、母から「明太子を買ってきて!」と頼まれてすぐさまスーパーへ向かいました。
そして、スーパーに着くと置いてあったのが、「たらこ」と「辛子明太子」の2つだけでした。
辛子明太子とは言われなかったし、たらことは言われていないし、そもそもたらこと明太子ってどう違うのだろうという疑問が出てきました。
また、レシピをみると、たらこ、明太子、辛子明太子とそれぞれ使い分けされています。
一体どれを買えばいいのだろうと悩みリサーチしてみました!
いつものようにシェアさせていただきますので、見ていってください〜m(__)m
たらこと明太子の違い
実はたらこも明太子も原材料は同じものなんです。
どちらも同じくタラという魚の卵巣(魚卵)なんです。
基本的にはスケトウダラの卵を塩漬けしたものをたらこ(明太子)と呼びます。
では、なぜ原材料は同じなのに名前が2つもあるのでしょうか?
それぞれの名前の由来をみていきましょう!
たらこの名前の由来
たらこは江戸時代前期にはすでに食されていて、名前の由来は文字通りタラの子だからです。
その為、昭和30年代くらいまでは「鱈の子(たらのこ)」と呼ばれていました。
他にも、「鱈子」と書いて「たらのこ」と呼ばれていたりしていて、いつしか「たらこ」と呼ばれるようになりました。
また、北信越地方や北海道では、「紅葉子(もみじこ)」とも呼ばれていたりもしますがこちらも名前が違うだけで全く同じものです。
次に明太子の名前の由来を見てみましょう。
明太子の名前の由来
明太子の名前の由来は諸説あります。
「たらこ」にはタラの子という意味がありましたが、「明太子」にはスケトウダラの子という意味があります。
というのも韓国語で、スケトウダラのことを「明太」(ミョンテ) と呼ぶそうです。
つまり、「明太」(ミョンテ)の子なので明太子となったそうです。
しかし、なぜ韓国語が出てくるの?と疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。
それは、家庭で作られる韓国の伝統料理の中に辛子明太子があったからです。
明太子の名前を知るために欠かせないのが辛子明太子の存在です!
辛子明太子は韓国発祥!?
博多明太子の有名な「ふくや」というお店を創業した河原俊夫さんが韓国で食べた「明卵漬(韓国の明太子)」が忘れられなくて改良を重ね、日本人の口に合う辛子明太子を作り上げ有名な博多明太子の元祖となったと言われています。
ここで、重要なのが「たらこ」と「明太子」は同じくスケトウダラの卵を使っているのですが、河原俊夫さんが韓国風にアレンジした明太子はたらことは味付けが違うのです。
それは唐辛子で味付けをしています。
唐辛子で味付けしていることから、辛子明太子になったそうです。
つまりは…
少し、ややこしくなってきましたね…^^;
ここで一旦整理してみましょう。
・たらこは昔から日本にあり、タラ(主にスケトウダラ)の卵を塩漬けしたもの
・明太子はスケトウダラの子という意味がある。
・辛子明太子はスケトウダラの卵を唐辛子で味付けしたもの(韓国の明卵漬を日本風にアレンジしたもの)
また、辛子明太子のことを省略して明太子と呼ばれることもあります。
本来、「たらこ」と「明太子」は言葉の意味は同じです。
なので、言葉の意味的にはたらこ=明太子。
それに唐辛子で味付けしたものが辛子明太子となります。
しかし!
人や地域によっては「明太子」のことを辛子明太子の省略として使っていたりするのでややこしいところ…。
由来をみると辛子明太子=明太子となりますし、言葉の意味だけをみると明太子=たらことなってしまうのでどちらが正解とは一概に言えませんね…^^;
また、中には辛子明太子をたらこと呼んでいる方も見受けられました。
もし、明太子を買ってきてとお使いを頼まれたら「辛い方?」「それとも辛くない方?」と質問してみると間違えずに買うことができますよ!
また、スーパーなどで「明太子」とだけ表記されていたら原材料を見て唐辛子が使われているかいないかで辛子明太子かたらこか見分けれますね♪
ちなみに私が母から頼まれたのは辛くない「たらこ」の方でした(*^^*)